著者のコラム一覧

保阪正康作家

１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。２００４年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史　縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く歴史が暗転するとき』（講談社）として好評発売中。

保阪正康日本史縦横無尽

「フランス革命を日本でも行え」と幸徳秋水がアジったという筋書き

公開日：2023/08/23 17:00　更新日：2023/08/23 17:00

フランス革命　ダヴィド画の「球戯場の誓い」　（Ｃ）Album ／ Fine Art Images／共同イメージズ

　幸徳秋水、大石誠之助、内山愚童らの影響力が大きいことを、国家の側は知っていたのであろう。大石は医師、内山は僧侶、こうした仕事についている人物が、社会主義や無政府主義に傾斜することは極めて危険との判断のもと、とにかく排除してしまえというのが本音であった。大逆事件の本質は、新しく起…

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【連載】保阪正康日本史縦横無尽

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