保阪正康
著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

明治維新から太平洋戦争まで続く77年の対立の終着点

公開日: 更新日:
東郷茂徳外相(C)共同通信社

 太平洋戦争の最終段階というべき4カ月間、鈴木貫太郎の役割は天皇の意思を理解する一方、もう一方で軍部の強硬派である本土決戦に固執する指導部や作戦参謀などをなだめつつの日々であった。この構図の中に明治維新時の官軍と賊軍の人脈や心理が反映していたというのが、このシリーズの眼目である。…

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