石丸伸二陣営に都知事選での公選法違反疑惑…矢面に立たされた渦中の「T氏」の正体と釈明

公開日: 更新日:

 疑惑まみれの兵庫県知事選をめぐり、大きな動きがあった。

 再選した斎藤元彦知事側から選挙運動の対価として報酬を受け取った疑いがあるとして、神戸地検と県警は7日、PR会社「メルチュ」の事務所など複数の関係先を家宅捜索。投稿サイトで「広報全般を任せていただいた」と手腕をアピールした折田楓代表の自宅もガサ入れを食らった。公職選挙法違反(被買収)容疑だ。昨年7月の東京都知事選で次点となった石丸伸二氏(42)陣営でも酷似の疑惑が浮上。首筋の寒い輩が東西にウヨウヨしている。

 地域政党「再生の道」を立ち上げ、夏の都議選に挑む石丸氏をめぐっては、週刊文春が公選法違反(買収)疑惑を特報。都知事選の決起集会ライブ配信を業者に有償で依頼し、直前に解約手配をしたものの、「キャンセル料」として当初の見積額とほぼ同額の約98万円を支払い、業務を請け負わせた疑いがもたれている。人件費の支払いはウグイス嬢などの一部を除けば違法。主導したのは陣営で「候補者付き」として活動していたT氏だという。

 6日の会見冒頭で石丸氏は配信について、業者スタッフによる「ボランティア」としたが、説明は二転三転した。知事選の選対幹部を担い、会見を進行した党事務局長の西岡直人氏は、業者から取り寄せた計3通の見積書の2通目まで人件費が計上されていたと発言。「T氏が」「T氏から」を連発し、「特に(選対での)肩書はなかった」というT氏の「独断専行だと考えている」と石丸氏と自身の無関与を強調した。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」