著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

イーロン・マスクの政府効率化が社会保障にも…全米で抗議運動が勃発、トランプ支持層も怒り

公開日: 更新日:

■高齢者たちからの問い合わせ電話が殺到

 一方、この変更で困る高齢者は少なくない。コンピューターやスマホの操作が苦手な人も多く、電話での手続きは不可欠な手段だった。対面申請を求められても、移動手段が限られる人もいる。さらに事務所閉鎖が進めば一層対応が困難になる。不安を募らせた高齢者たちからの問い合わせ電話が年金事務所に殺到し、回線がパンクする事態も報じられた。

 全米各地で抗議行動が勃発し、共和党議員の公聴会では有権者が「なんとかしろ」と詰め寄る場面も見られた。

 その多くは高齢者で、トランプに投票した層も多いと推測されている。

 この抵抗に驚いた政権は電話サービスの中止は撤回したが、人員削減と事務所閉鎖は進行中だ。いずれ年金制度の民営化が進むのではないかとの懸念も広がり、高齢者の不安は募るばかりだ。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「U18代表に選ぶべきか、否か」…甲子園大会の裏で最後までモメた“あの投手”の処遇

  2. 2

    コカ・コーラ自販機事業に立ちはだかる前途多難…巨額減損処理で赤字転落

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    参政党・神谷宗幣代表 にじむ旧統一教会への共鳴…「文化的マルクス主義」に強いこだわり

  5. 5

    山﨑賢人&広瀬すず破局の真偽…半同棲で仕事に支障が出始めた超人気俳優2人の「決断」とは

  1. 6

    ご都合主義!もどきの社会派や復讐劇はうんざり…本物のヒューマンドラマが見たい

  2. 7

    「石破続投」濃厚で党内政局は形勢逆転…そしてこれから始まる“逆襲劇”

  3. 8

    福山雅治「フジ不適切会合」参加で掘り起こされた吉高由里子への“完全アウト”なセクハラ発言

  4. 9

    巨人・坂本勇人に迫る「引退」の足音…“外様”の田中将大は起死回生、来季へ延命か

  5. 10

    自民保守派が“石破おろし”で分裂状態…次期党総裁「コバホークだ」「いや高市だ」で足並み揃わず