著者のコラム一覧
森高夕次漫画家・漫画原作者

1963年、長野県生まれ。コージィ城倉のペンネームで89年「男と女のおかしなストーリー」でデビュー。原作を務める「グラゼニ」(「モーニング」連載中)は「お金」をテーマにした異色の野球漫画としてベストセラーに。

某球団と選手会事務所の大差に驚いた

公開日: 更新日:

 最近、プロ野球選手会の事務局を訪ねた。松原事務局長をはじめ、選手会の方々と話をした中で、印象的だったのがオールスターのことだった。

 今年の球宴は18日(西武ドーム)、19日(甲子園)に2試合が行われる。

 球宴の存在価値が問われて久しいけれど、ボクの理想はメジャーと同様の1試合制で、普段は試合が行われない地方都市でやるというもの。メジャーの開催地は30球団の持ち回りで希少性があり、それが価値を高めている。

 日本は交流戦も球宴の価値を下げる要因になっている。今の24試合は多いし、2連戦の変則日程で試合がない日が出るのは問題。開幕直後で順位への関心が高い時期だけに、できればリーグ戦が見たい。交流戦は1カード3連戦で計18試合を1年ごとにホームとビジターで相互開催する。交流戦を減らせば、球宴の値打ちも上がるはず。

 でも、今の日本球界ではボクのプランは実現しそうにない。交流戦を減らしたところで球宴の試合数は1試合にはならないだろう。選手会にとって球宴は、選手の退職金(退団金共済制度)などのセカンドキャリア支援のためには大きな収入源だと思うし、その売り上げはNPBにとっても、数少ない原資になっているからだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性