入団直後に手術…5年目のSB星野が目指す“勝利の方程式”
ここ2年は二軍で主にセットアッパー、守護神を務めた。もっとも、打者1人に対して納得のいく球は1、2球程度だったという。今キャンプはその精度を高めることを意識している。
■課題はムラ
昨年、指導にあたった倉野信次二軍投手コーチが言う。
「天性の体の柔らかさや肩の強さもあって、直球、スライダー、フォークは威力がある。一軍でも十分通用します。ただ、星野の課題はムラがあること。マウンドでフッと集中力が途切れたり、三振を取ろうとムキになって力が入ったり。そういう一瞬、一球が一軍では致命傷になる。本人が普段の練習からその辺を改善して自分をコントロールできるようになれば、すぐにでも救援陣の一角を担えるはずです」
13年オフ、星野と共に球団から「期待の若手」としてウインターリーグ(プエルトリコ)に派遣された東浜巨(24)、飯田優也(24)は昨年、一足早く結果を出した。今季は層の厚い一軍投手陣の中で主力になりつつある。
「他の選手の活躍は気にしませんし、ライバルもいません。自分に勝つことが目標なんです。ウチの場合、(投手層が厚く)チャンスが少ないかもしれませんが、その少ないチャンスを生かして1年間活躍したいです」