入団直後に手術…5年目のSB星野が目指す“勝利の方程式”
今季5年目ながら一軍登板は通算11試合。まだ初勝利、初セーブも記録していない。それでも、春季キャンプ初日から球界屈指の投手陣に交じって一軍キャンプに参加している。
「周りは凄い人たちばかりですけど、そこに入れているのは期待されているということですから。今年はその期待に応えないといけないと思っています」
強い口調に飛躍への思いがにじむ。
プロ入り前の岡山東商では1年まで捕手。強肩を生かそうと2年から投手に転向すると、すぐに最速140キロを記録した。高校時代、甲子園には出場できなかったものの、地元では「プロで通用する」と注目された。
不幸が襲ったのはソフトバンク入団が決まった直後の10年12月。球団のメディカルチェックで右肘側副靱帯の損傷が判明した。翌月にはトミー・ジョン手術。リハビリ生活を余儀なくされた。
「複雑でした。プロ人生を始める前に手術ですからね。でも、一昨年ぐらいから肘の不安もなくなり、思い切りボールも投げられてます。直球も140キロ台後半は出るようになった。これからは球威もですが、やはり制球です。今のチームの投手層を考えると、僕の投げられる場所は先発より救援の方でしょうから」