現役時代は首脳陣泣かせ SB工藤新監督のわがまま“武勇伝”

公開日: 更新日:

「現役の時から思っているのは、一日でも長くユニホームを着ることが選手にとって何よりも大切。そうするためには何が必要か考えてほしい。必然的に自分がなすべきことは分かると思う。その思いだけは持っていてほしい」

 1日の就任会見でこう語っていたソフトバンク工藤公康新監督(51)。そのコメントを聞いた球界OBは、「のっけから工藤らしいわな」と言って笑った。

 現役時代は西武、ダイエー(現ソフトバンク)、巨人などに在籍。リーグ優勝14回、日本一11回の他に、最優秀防御率や最多奪三振など数々のタイトルも獲得。輝かしい実績を誇る一方で、トレーニング方法を独自で研究したり、現役引退後は筑波大大学院で故障予防などを学び球界きっての理論派ともいわれている。

「確かにね。でも、あのわがままな人間が監督にふさわしいのか、どうか」と言って前出のOBはこう続ける。

「西武の時はある年、ひじが痛いけど日本シリーズに間に合わすと言ってシーズン終盤に登板を回避していた。あと1勝すれば優勝という時にチームは5連敗。当時の森監督は『工藤はどうなっているんだ』と、毎日ブツブツ言ってましたよ。あるコーチが記者たちの前で『自分勝手な選手がいると勝てない』といったような話をすると、それが翌日のスポーツ紙で大きく報じられた。すると、工藤は次の試合に登板。3回を好投して西武は優勝した。当時の首脳陣は『工藤はすぐにあっちが痛い、こっちが痛い』と言って投げないから当てにならないってボヤいてましたよ。何事も自分のことが最優先、チームは二の次っていう選手でしたね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 3

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  4. 4

    ソフトB“二軍の帝王”砂川リチャードが一軍で打てない根本原因…師匠・山川穂高が喝破

  5. 5

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  3. 8

    ポストシーズンの分配金が示す光と陰…一般職員の年収は約5万ドルで平均未満、“やりがい搾取”の一面も

  4. 9

    楽天・田中将大に囁かれていた「移籍説」…実力も素行も問題視されるレジェンドの哀れ

  5. 10

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言