ヤンキース田中 “右肘不安なし”だからかかるエースの重圧

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 ヤンキース・田中将大(28)は今季、万全の状態でマウンドに上がれそうだ。

 23日付(日本時間24日)のMLB公式サイトによれば、ブライアン・キャッシュマンGMは田中の健康状態に関して「(チームのメディカルスタッフから)特に問題があるとの報告は受けていない」と明かしている。

 14年に右肘靱帯を部分断裂した田中はメスを入れず、自然治癒力を高めるPRP(多血小板血漿)療法を選択。この治療の甲斐もあり、十分に回復したとみられる。

 田中は肘の不安から解放されたからだろう。

「今季はローテーションの先頭に立ち1年間戦い抜く」と、エースとして最低限のノルマである年間200イニング登板を目標に掲げている。

 昨季までなら右肘への負担を減らすため、ジラルディ監督から登板間隔をあけるなど配慮されてきた。今季は年間を通じて中4日のローテーションを守る可能性はあるが、肘が万全だからこそ、ヤンキースのエースとして、それなりの結果を求められる。

 田中の契約には今季終了後、20年までの残りの契約を破棄してFAを選択できる条項が盛り込まれている。しかし、過去3年間の実績(39勝16敗、防御率3.12)では、仮にFAになっても今以上の好条件でオファーを出す球団は恐らくない。権利を行使せずに毎年、約20億円以上の年俸を保証されているヤンキースに残留した方が得策だ。

 田中の20年までの年俸総額は約75億円で、現状では来季以降、チーム一の高給取りになる。高額な年俸に見合わない働きなら、契約を満了する前にチームに愛想を尽かされる。

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