ロッテの突破口になるか…ソフトBがCSで抱える“2つの重圧”

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 負けられないという気持ちが仇をなすかもしれない。

 14日から始まるパのCS。1位通過のソフトバンクはこれまで天敵だったロッテに、10月以降は7勝2敗。今季の対戦成績は11勝12敗1分けと、大きく巻き返した。

 しかし、完全に苦手意識が払拭できたかといえば、そうでもなさそうだ。

 両球団の対戦成績で、顕著なのが四死球の数だ。今季、ロッテ投手陣がソフトバンクに与えた四死球は64(62四球、2死球)。一方、ソフトバンク投手陣はロッテに126四死球(111、15)と、その数は2倍近い。しかも、ソフトバンクが大きく勝ち越した10月以降の対戦でも、四死球の数はロッテが19、ソフトバンクが31。依然として、投手陣が苦手意識を持っていることは間違いなさそうだ。

 さらにソフトバンクは「守りの意識」も懸念される。ここ2年間は挑戦者として2位からCSを突破し、日本シリーズ連覇。それが今季は3年ぶりにペナントを制覇した。ソフトバンクのチームスタッフが言う。


「日本シリーズはある意味お祭り。しかし、『パで一番強い球団』という称号だけは譲れません。まして今季は久々のリーグ制覇とあれば、CS敗退なら赤っ恥です。だからこそ、『勝ちたい』ではなく『負けられない』と選手が守りに入ってしまわないか心配なんです。ロッテは下克上が代名詞。隙を見せたら、一気にもっていかれかねない」

 ロッテは2005年は2位、10年は3位からCSを突破し、日本一となっている。王者ソフトバンクも油断できないCSとなりそうだ。

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