「『系図』を知ると日本史の謎が解ける」八幡和郎著

公開日: 更新日:

 祖先からのDNAの流れや諸家のつながりを示す「系図」を読み解くことによって、日本史の真相に迫る歴史読み物。

 まずは室町時代の足利幕府が権勢を振るうことができたのはなぜかを、系図から探る。古代から帝位に就く可能性の遠くなった王子が、皇族の身分を離れて姓を賜る習慣があり、平安時代には源平のいずれかの姓が用いられた。源姓では、清和天皇の王子から出た清和源氏が有名で源頼朝などのそうそうたる武家が名を連ねる。その清和源氏の中でも日本史で最も重要な一族が河内源氏で、足利氏はその河内源氏の流れをくむ家系なのだという。

 その他、平清盛の子孫であることを意識していたという織田信長など、歴史の登場人物たちの系図をたどる。

(青春出版社 950円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲