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増田晶文作家

1960年、大阪生まれ。同志社大学法学部卒。「果てなき渇望」(文藝春秋ナンバー・スポーツノンフィクション新人賞)でデビュー。著書に「稀代の本屋 蔦屋重三郎」「絵師の魂 渓斎英泉」「楠木正成 河内熱風録」「ジョーの夢」「エデュケーション」など多数。

(110)馬琴に滑稽路線は似合わない

公開日: 更新日:
切り絵・小宮山逢邦

 とせが鼻歌まじりで本棚を雑巾がけしている。

 女房は五つ年下だから数えの三十九。世間の相場じゃ姥桜と陰口される年齢だが、ずっと若くみえるし、若やいだ心を失っていない。重三郎は思う。

「当世のいちばん切っ先の尖ったところ、戯作や浮世絵を商っているからかなあ」

 … 

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【連載】蔦屋重三郎外伝~戯家 本屋のべらぼう人生~

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