(19)儲けの半分を渡す代わりに
女の名は、つね、と言った。
郷は上州で、二年前に亭主と共に江戸に出て来た。飢饉で米が採れず、郷にいたのでは飢えるばかりだと、故郷を見切ってやって来たのである。亭主は材木問屋に雇われて、筏で丸太を運ぶ仕事に就き、つねは茶屋で働いた。そのうちに子を身ごもったのでつねは茶屋を…
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