三浦洋一 壮絶ながん闘病死と男の美学

公開日: 更新日:

<2000年5月>

 二枚目の個性派俳優として「さすらい刑事旅情編」(テレビ朝日)などで活躍した三浦洋一。食道がんのため、46歳の若さで亡くなったのは2000年5月14日のことだった。

 激ヤセが伝えられていた三浦のがんが発覚したのは99年9月。食べ物がうまくのみ込めないという三浦を心配した妻の真理子さんが三浦の友人の外科医に「最近旦那が痩せてきて、物が食べられなくなっているんです。心配だから診てくれませんか」と電話をかけた。

 翌日、内視鏡とCTスキャンで検査したところ、食道下部、胃のすぐ手前に直径3センチ以上の腫瘍ができているのが発見された。食道の4分の3はすでに機能していない状況だったという。もはや手が付けられない状況で、医師は年内はダメだろう、もって2~3カ月だろうと感じたという。

 医師は三浦には「食道がんだ。もう手術のできない状態。化学治療と放射線治療をやろう」と告知した。ショックを受けた三浦はしばらくは言葉も出ない状況だったが、「それでいこう」と数日後から治療を開始した。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"