「古畑」なければ引退してた…「アリキリ」石井正則の“転機”

公開日: 更新日:

 撮影期間中、三谷さんは電話をくれました。
「西園寺はこういう人間だから、ここの演技はこのほうがいいのかもしれないですね」と、表情などの演技的な助言をくれました。
「体調、どうですか?」とも。とても心配してくださったと思います。
「古畑任三郎」に出て芝居の面白さに気づいたし、その後も三谷さんの監督映画「THE有頂天ホテル」に出させていただき、他のドラマからもオファーがきて芝居の世界に入れた。

 今は完全に俳優業ですけど、僕は役者をやりたい気持ちはまったくなかったので、この道に導いてくださった三谷さんのおかげ。いまだに撮影現場では「『古畑任三郎』よく見てました」と言われます。「古畑任三郎」がなかったら…芸人としての自分はあまり面白いと思えないので、引退しちゃってるかも知れないですからね。
(聞き手=松野大介)

▽いしい・まさのり 73年3月、横浜市生まれ。94年に石塚義之とお笑いコンビ・アリtoキリギリスを結成。96年から「タモリのsuperボキャブラ天国」(フジテレビ系)に出演。99年からは「古畑任三郎」シリーズに西園寺刑事の役でレギュラー出演し、その後は俳優として活躍。

▽今回初の試みである朗読コンサート、「石井正則 Sound of Story~言葉と音で綴るコンサート~」が6月13日(金)に開催決定。詳しくは江東区亀戸文化センター((電話)03・5626・2121)まで。

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