全豪OPテニス中継を狙う イケイケNHKの引けない事情

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 来年1月19日に開幕するテニスの4大大会の「全豪オープン」中継を巡って、NHKが動いている。放映権獲得の話を進め、番組編成も済んでいるという。

 以前はテニスの国際試合は視聴率が取りにくいという理由から敬遠されて、中継はもっぱら衛星放送の独壇場。そんな流れが9月に行われた全米オープンで一変。男子シングルス決勝に進出した錦織圭の活躍でNHKは渋々決勝戦を放送することになった。ところが、これでNHKは予想しなかった混乱に巻き込まれた。

「初めから独占生中継を宣伝していたWOWOWと比較され、NHKはバッシングされた。受信料を取っているのになぜ視聴者が見たいスポーツを放送しないのかというもの。しかも、放送したのは数時間遅れ。かなりの苦情やメールが寄せられたのです」(NHK関係者)

■放映権料とスポンサー

 一方で、NHKを驚かせたのがWOWOWの新規契約件数だ。試合をリアルタイムで中継したことで、視聴契約申し込みが通常の10倍以上も寄せられた。その結果、9月の新規加入件数は開局以来最高の15万件以上を記録。NHKの局内では最初から中継を表明すれば、新規受信料契約にもつながったとじだんだを踏んだとか。

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