苦戦は当然…“死に体”枠ゲットした田中みな実のしたたかさ

公開日: 更新日:

 TBSを退局したばかりのフリーアナウンサー、田中みな実(27)を抜擢したフジテレビ系の新番組「ニュースな晩餐会」(日曜19時58分~)。26日の初回放送では、シックな色合いの無難なワンピース姿で声のトーンを落とし、番組進行という自分の仕事を全うした。

 これまでのぶりっ子キャラは会社の方針であって、本来の私ではなくってよ――。そんな心の声が聞こえてきそうな「ニューみな実」を印象付ける内容であった。

 初回視聴率は9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とビミョ~な船出。とはいえ、もともと日曜20時はフジにとって“死に体”の枠である。

 前番組を半年で打ち切ったように、オープンしては客が付かずに店をたたむ状態が長らく続いている。

 コラムニストの桧山珠美氏はこう言う。

「始まる前から苦戦することが約束されたような枠。負けて当たり前だからこそ、勝ったら、みな実アナの手柄となり、株がグンと上がることになる。みな実サイドの計算と腹黒さが垣間見えました。もともと彼女はアナウンス力はある方だし、英語も堪能。大金星を挙げて視聴率アナのハクがつけば、カトパンやミタパンといったフジの人気アナの仕事が回ってくる可能性は十分に考えられる。フリーのお披露目に加え、新たな名刺代わりにはもってこいの場といえるのではないでしょうか。もっとも、番組自体は中途半端なコンセプトで、取り上げる話題も二番煎じという、ろくでもない内容でしたケド……」

 美輪明宏からは「日本一したたかな女将(にょしょう)」とエールを送られていた。「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)など強力な裏番組を相手に勝てば手柄は田中の総取り。しょーもない番組だが、どう手腕を発揮するか、見ものである。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  3. 3

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  4. 4

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  5. 5

    低迷する「べらぼう」は大河歴代ワースト圏内…日曜劇場「キャスター」失速でも数字が伸びないワケ

  1. 6

    河合優実「あんぱん」でも“主役食い”!《リアル北島マヤ》《令和の山口百恵》が朝ドラヒロインになる日

  2. 7

    キンプリが「ディズニー公認の王子様」に大抜擢…分裂後も好調の理由は“完璧なシロ”だから 

  3. 8

    遠山景織子 元光GENJI山本淳一との入籍・出産騒動と破局

  4. 9

    TBSのGP帯連ドラ「キャスター」永野芽郁と「イグナイト」三山凌輝に“同時スキャンダル”の余波

  5. 10

    永野芽郁&田中圭「終わりなき不倫騒動」で小栗旬社長の限界も露呈…自ら女性スキャンダルの過去

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  2. 2

    反撃の中居正広氏に「まずやるべきこと」を指摘し共感呼ぶ…発信者の鈴木エイト氏に聞いた

  3. 3

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  4. 4

    遠山景織子 元光GENJI山本淳一との入籍・出産騒動と破局

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    だから高市早苗は嫌われる…石破自民に「減税しないのはアホ」と皮肉批判で“後ろから撃つ女”の本領発揮

  2. 7

    中居正広氏vsフジテレビは法廷闘争で当事者が対峙の可能性も…紀藤正樹弁護士に聞いた

  3. 8

    ユニクロ女子陸上競技部の要職に就任 青学大・原晋監督が日刊ゲンダイに語った「野望」

  4. 9

    吉岡里帆&小芝風花の電撃移籍で様変わりした芸能プロ事情…若手女優を引きつける“お金”以外の魅力

  5. 10

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及