歌舞伎「若手役者ブーム」は観客動員に結び付けられるのか

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 近年、若手歌舞伎役者の活動が目立つ。

「新春浅草歌舞伎」にも若手の座頭として尾上松也(29=写真)が抜擢された。役者よりも「前田敦子の恋人」というほうが分かりやすいかもしれない。

 松也の名前が一躍、全国区になったのは1年前に発覚した前田敦子との交際だった。以後、事あるごとに松也はそれまで無縁だったイベントに出席するようになり、歌舞伎界の広報マンのような立ち位置になった。片岡愛之助もしかり。熊切あさ美との熱愛に、ドラマ「半沢直樹」でおネエ系を好演して人気を博し、一足早く広報役を担っていた。

 2人とも本業の歌舞伎ではなく、他の話題で注目された役者。それでも、イベントに登場すれば、「交際は順調ですか」と判で押したような質問にも笑顔でのらりくらりと答える。メディア受けはいい。市川海老蔵以来、若手歌舞伎役者による活動は輪のように広がっている。市川猿之助も来秋、人気漫画「ワンピース」を題材にしたスーパー歌舞伎を上演する。その背景には「歌舞伎の舞台に若い人も呼びたい」という歌舞伎界の思惑が見て取れる。

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