ヤンキードラマで「日曜夜」に攻め仕掛ける日テレの“勝算”

公開日: 更新日:

 だから、今のままでも十分なのに、現状に甘んじることなく、「有吉反省会」を土曜に移動し、「ガキ使」を30分遅らせ、夜10時30分からドラマを放送。好調なうちに新たな鉱脈を探るという攻めに出た。

 その第1弾ドラマ「ワイルド・ヒーローズ」はEXILEのTAKAHIRO主演、他にも、岩田剛典、黒木啓司、佐藤大樹、青柳翔、野替愁平、八木将康とEXILEだらけ。高校時代のヤンキー仲間による6人の男の友情物語、ということだが、喧嘩上等のヤンキー礼賛ドラマで、TSUTAYAで借りなくても見られるVシネといった感じ。

 第1話の平均視聴率は9.7%と10%に届かなかったが、いずれDVD化されれば、ファンが大量購入してくれることだろうから、ビジネスとしては十分成り立つ。

 EXILEの演技がひどいという声もあるようだが、学芸会レベルの演技で他のドラマに出て荒らされるよりは、こんなふうに固まってくれたほうがむしろありがたい。そのうち演技力も上がり、ヤンキーやらせればEXILEの右に出る者なしってことになるかも。

 日テレといえば、仲間由紀恵の出世作となった「ごくせん」や、AKB48総出演の「マジすか学園」などヤンキードラマとの相性は抜群。そのノウハウを生かし、EXILEファンのみならず、ヤンキーのハートをわし掴みにして、新ドラマ枠を定着させる――。日テレの思惑通りになるか?

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    仰天! 参院選兵庫選挙区の国民民主党候補は、県知事選で「斎藤元彦陣営ボランティア」だった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  5. 5

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  1. 6

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  2. 7

    京成電鉄にのしかかるオリエンタルランド株の重荷…物言う株主の揺さぶりには抵抗も厳しい“お家事情”

  3. 8

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  4. 9

    今度は井ノ原快彦にジュニアへの“パワハラ疑惑”報道…旧ジャニタレが拭い切れないハラスメントイメージ

  5. 10

    小泉進次郎農相がSNSで難クセ連発の理由…JA会長を名指しで晒し上げ連日大炎上