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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

目玉なき紅白がかすむ「わが心の大阪メロディ~」の充実

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 そしてその翌16日に放送されたのがフジテレビ系の「FNS歌謡祭」。今月2日に放送したばかりなのにまだやるの!? という感じだが、今年は2回放送らしい。で、今回は「躍動感あふれるフレッシュなLIVE空間!!」として、全46組64曲の名曲コラボ&最新ヒットをフジの特設スタジオから生放送。「史上初!総勢99名のアイドルが奇跡のコラボ祭り!」と題し、AKB48やモモクロなど女性アイドルグループが入り乱れて歌うのは圧巻だったが、2回に分ける意味がわからないと思ったが、オープニングで謎が解けた。

 V6のデビュー20周年を記念して「20周年!名曲メドレー」とし、NEWS、KAT-TUNら後輩とコラボ。ジャニーズのファンは大盛り上がりでも、V6の名曲? 知らんがな。2日「FNS歌謡祭」では同じようにジャニーズの後輩たちを従えて「近藤真彦35周年ヒットメドレー」をやっていた。マッチと同じ舞台でV6を祝うわけにもいかず、苦肉の策で2回に分けたのか。

 それにしても「前代未聞」だの「奇跡の究極メドレー」だの「究極の夢コラボ」だのと「奇跡」や「究極」の大安売りで、誠に安っぽい。

 2日の視聴率は16.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、今回13.5%。今のフジにしては万々歳だが、そもそもお祭りは年1回と決まっている。企画がないなら、一般公募したら?
(コラムニスト・桧山珠美)

【連載】桧山珠美 あれもこれも言わせて

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