著者のコラム一覧
中村竜太郎ジャーナリスト

1964年生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から週刊文春で勤務。政治から芸能まで幅広いニュースを担当し、「NHKプロデューサー巨額横領事件」(04年)、「シャブ&ASKA」(14年)など数々のスクープを飛ばす。「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」では歴代最多、3度の大賞を受賞。2014年末に独立し、現在は月刊文藝春秋などで執筆中。フジテレビ「みんなのニュース」のレギュラーコメンテーター。

<第1回>突然の訃報。私は急いで自宅に向かった

公開日: 更新日:

 勝さんと親しい映画関係者は沈痛な面持ちでそう話した。

 勝さんの右腕、勝プロモーション常務の真田正典さんが玄関フロアに姿を現すと、報道陣が“囲み”をしてコメントを取る。真田常務は誠実にマスコミに対応し、まるで勝さんの遺志を守っているようにみえた。

 黒沢明監督の映画「影武者」降板騒動、12億円の負債を背負っての会社倒産、そして1990年、ハワイ・ホノルル空港でコカイン所持現行犯逮捕。逮捕後の記者会見では「なぜ、パンツの中に入っていたかわからない。今後は同様の事件を起こさないよう、もうパンツをはかないようにする」ととぼけ通した勝さん。スキャンダラスな一方、訃報取材で私はあらためてその人柄に触れ、心底好きになった。“コカイン裁判”待ちの勝さんに密着した芸能リポーターの梨元勝さんを取材すると、こんな話を教えてくれたのだ。

「パールシティーの民謡酒場で『俺は泣きたいんだ』と言ってワンワン泣くんです。サングラスの下からポロポロ涙がこぼれて『俺はなんてバカなんだ。ここにいる真田(常務)も京都大学を出て、同期は社長や議員になっているのに、俺についてきちゃったばかりに、また金の苦労だ。玉緒は俺に惚れていたからいい。でも真田は……』。ワンワン泣きながら『俺にいま、してやれるのはこれだけだ』と、真田さんの飲んでいた日本酒のとっくりを持って自らつぐんです。そばで付き人は泣いていましたね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    長尾謙杜は熱愛報道に謝罪も「問題児」扱いで“STARTO社出世レース”からドロップアウト

  2. 2

    松村北斗&目黒蓮の"2強"を崩すSTARTO社の若手演技派は? 男性アイドル戦国時代のカオス

  3. 3

    森香澄はピアニストを夢見て練習に打ち込むも、1浪して東京女子大現代教養学部へ…高校は都立新宿

  4. 4

    白石聖は「豊臣兄弟!」代役から7月連ドラヒロインに大抜擢 “ラッキーガール”にかかる期待とリスク

  5. 5

    和久田麻由子アナ成功のカギは、“NHKの鎧”を脱いで個性を出せるかにある

  1. 6

    和久田麻由子「news LOG」がワイドショー化にシフト…番組コンセプト“置き去り”構成ガラリの是非

  2. 7

    五月みどりと中村玉緒が共に施設に入居…“同い年の女優”それぞれの晩年

  3. 8

    芥川賞作家も貧困を訴える厳しい現実…吉本ばななの赤裸々エッセーが波紋、柳美里も「時々、家の電気が止められる…」の衝撃

  4. 9

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  5. 10

    いとうあさこだけでない「育ちの良さ」が隠せない50代女芸人…“実家が太い”“隠れ高学歴”の強者も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    トランプ大統領と高市首相がG7夕食会で「口論」し他国首脳が仲裁に? 仏メディアが報道の驚愕

  2. 2

    和久田麻由子アナ成功のカギは、“NHKの鎧”を脱いで個性を出せるかにある

  3. 3

    高市首相G7サミット「成功」は眉ツバ…トランプ大統領ほか各国首脳からスルーされ“ボッチ”が実態か

  4. 4

    トランプ大統領の真珠湾発言は軽口にあらず 突きつけたのは「主導権はアメリカ」という現実だ

  5. 5

    高市首相初訪米での英語挨拶にトランプ大統領「通訳使え」…案の定SNSで蒸し返された“経歴疑惑”

  1. 6

    小笠原慎之介に「実質FA移籍」の揶揄…巨人入りは“いろんな意味”でイバラ道

  2. 7

    ドジャース大谷翔平"血だらけ中指”の原因はマメじゃない? 日米のメディアの事実誤認

  3. 8

    いとうあさこだけでない「育ちの良さ」が隠せない50代女芸人…“実家が太い”“隠れ高学歴”の強者も

  4. 9

    大谷翔平が尻を“血だらけ”にしながら今季7勝目「こういうこともある」とコメント

  5. 10

    無邪気過ぎる“激ヤバ”高市外交が世界に恥さらし…首相は英国で、進次郎氏はインドネシアでやらかし大炎上