年金生活者にとって奇数月は“魔の月”か
「今場所こそ大の里だな!」
初日が終わった夕暮れどき。贔屓の力士の活躍を確信した一方で、ちょっとしたすきま風を感じた。孫たちから解放された安心感があるなか、奇妙な虚無感に包まれたのだ。
ちびまる子ちゃん、そしてサザエさんと続く“幸せそうな家庭の連鎖”──そこに意味のない嫉妬を抱きながら、財布の中身を気にしてみる。
日曜日の夕方は、何かと“症候群”になりやすい。
「正月は、ちょっと使いすぎたな……」
年金生活者にとって、奇数月は“魔の月”である。支給がないからだ。大相撲は奇数月。もしかしたら相撲を見ることで、無意識に気を紛らわせているのかもしれない。
「あと1カ月、がんばってみるか……」
今年の干支は丙午。「丙午生まれの女性は気性が激しく、夫を食い殺す」という迷信がある。
60歳になる1966(昭和41)年生まれが極端に少なかったのはそういう理由から。そんな“歴史ウンチク”を脳内で唱えながら、「この世代も、ついにちゃんちゃんこか」と思いにふけってみる。

















