「記憶ない」90連発…野々村被告の“記憶障害”に勝算は?

公開日: 更新日:

“号泣県議”こと元兵庫県議の野々村竜太郎被告(49)の初公判が26日開かれた。野々村被告は「記憶がございません」との言葉を90回も連発し、起訴内容を否認。傍聴席から失笑が漏れる異様な裁判となった。

 黒スーツに丸坊主で現れた野々村被告。体形は以前より丸くなっていた。傍聴したジャーナリストは言う。

「冒頭は落ち着いた様子でしたが、検察の質問が始まると、次第に涙目になり、おびえた表情で取り乱すことが多くなった。弁護人に『あまり長くしゃべらないように』とたしなめられ、泣き出す場面もありました」

 野々村被告は「右耳じゃないと、言葉の意味が分からない」と話し、体をひねったり、寝そべるようにして検察官らの話を聞いていた。質問のたび「記憶を確認するためにお待ちいただきますようお願いします」と、10秒以上、目を閉じて考え込み、苛立った裁判長から「パパッと答えてくれませんか」と注意されるありさまだった。

「野々村被告は『記憶障害の可能性があると診断された』と証言し、議員の在任期間や事件について『記憶にない』『質問の意味が分からない』と繰り返していました。弁護人も呆れていましたね。ただ、いつ記憶障害の診断書をもらったかや警察の取り調べの日時など自分が都合のいい部分だけはなぜか正確に覚えていましたね」(前出のジャーナリスト)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  3. 3

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  4. 4

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  5. 5

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  1. 6

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 9

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  5. 10

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後