著者のコラム一覧
中村竜太郎ジャーナリスト

1964年生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から週刊文春で勤務。政治から芸能まで幅広いニュースを担当し、「NHKプロデューサー巨額横領事件」(04年)、「シャブ&ASKA」(14年)など数々のスクープを飛ばす。「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」では歴代最多、3度の大賞を受賞。2014年末に独立し、現在は月刊文藝春秋などで執筆中。フジテレビ「みんなのニュース」のレギュラーコメンテーター。

<第1回>「文春」好調の秘訣 なぜスクープを飛ばせるのか

公開日: 更新日:

「週刊文春」の快進撃が止まらない――。

 今年に入ってベッキー&ゲス川谷の不倫騒動、甘利明大臣口利き金銭授受疑惑、SMAP分裂騒動、清原和博覚醒剤逮捕、イクメン代議士宮崎謙介の不倫、神戸連続児童殺傷事件少年A直撃等々、文春発信のニュースが世間を大いに騒がせている。

 新聞やテレビが「週刊文春によると」と後追いして報道し、また、マスコミを敵対視する傾向にあるネット住民からも「またしても“文春砲”炸裂か」と畏怖の念を抱かれているほどだ。

 いったいなぜ文春はスクープを飛ばせるのか。今回、日刊ゲンダイ編集部から好調の秘訣について書いてくれないかというリクエストがあり、とまどいつつも書かせてもらうことにした。

 私は20年間「週刊文春」記者として勤務し現在は独立したが、やはり人一倍愛着はあるし何より忠誠心が強かったと自負している。それゆえ以下は、個人的な見解が含まれていることをどうかご容赦願いたい。

 2016年に入ってからの絶好調の理由だが、まず新谷学編集長が復帰したことが挙げられる。昨年新聞等でも報じられたが「週刊文春」の春画特集で「編集上の配慮を欠いた点があり、読者の信頼を裏切ることになった」として3カ月休養することに。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋