「裁きのメス」リツ・ムケルジ著 小西敦子訳

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「裁きのメス」リツ・ムケルジ著 小西敦子訳

 1875年のアメリカ・フィラデルフィア。苦学の末、医師となったリディアは、患者を診察するとともに、母校の女子医学校で後輩の指導に当たる忙しい日々を送っていた。

 そんな中、リディアは患者のアンナのことが気にかかる。メイドとして働き姉弟を養うアンナは、向学心があり、リディアは診察のたびに彼女に本を貸していた。しかし、最後に会ったとき、アンナは何かにおびえ、その訳を明かそうとはしなかった。

 2週間後、アンナが川で溺死体で発見される。警察の監察医は自殺と断定するが、ヴォルカー警部補は自殺に見せかけた殺人ではないかと疑う。リディアは警部補の依頼で、殺人の証拠を見つけ出すために自らの手でアンナを解剖する。

 自らも医師である著者による医療ミステリー。

(新潮社 1100円)

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