株式市場はバブルなのか? 投資用語をしっかり頭に入れないと恥をかく
「こりゃバブルだね」
ベテラン投資家が株価ボードの前で、したり顔でしゃべっている。あたかも「おまえらにはわかんねぇだろうな」とでも言いたげな感じ。
「投資歴60年の俺が言ってんだから、間違いない。とりあえず話を聞いとけ!」とでも言いたいのだろうか……。
でも、この人、ちょっとオカシな感じ。だって、「日経平均は“さいこうね”」と言っている。
「さいこうね?」
少しでも株をかじったことのある人間ならば、すぐそこに“違和感”を覚えるはず。
「さいこうね」ではなく「さいたかね」であるからだ。
「この人、トーシロだな……」
そもそも「投資用語」は、ちょっと独特の言い方をしたりする。「やくてい」ではなく「やくじょう(約定)」。「みせだま」ではなく「みせぎょく(みせ玉)」。「ついしょう」ではなく「おいしょう(追証)」だ。
かかる老紳士も気取ってカメラの前でしゃべったのはいいのだが、肝心の「読み方」を間違えていた。