(7)やせる食べ物…おすすめは食前食間の高カカオチョコ
チョコレートは甘くて太りやすい──。そんなイメージがある。しかし、カカオの含有量が70%以上の高カカオチョコは逆だ。「やせる食べ物」としておすすめしたい。そう断言するのは、「栗原クリニック東京・日本橋院」の栗原毅院長だ。栗原院長は肝臓専門医として3万人の患者の診断と治療に携わり、250冊以上の著書のある人気ドクターである。
自然界には5000種類以上のポリフェノールが存在する。植物由来の二次代謝産物で、抗酸化作用が強く、老化や代謝低下の一因となる活性酸素を除去して酸化ストレスを軽減する働きがある。
「そのためポリフェノールを多く含む食品は健康に良いとされます。カカオはその量がほかの食品に比べて圧倒的に多い。例えば100グラムあたりで比べると、ポリフェノールが多いことで知られる赤ワインの15倍以上も含まれているのです」
肝臓に蓄積した脂肪が活性酸素と結合すると、有害な過酸化脂質に変化して肝機能が低下、脂肪肝が進む。カカオポリフェノールはその強い抗酸化作用によって活性酸素を除去することで肝臓を守るのだという。歯周病菌によって発生した活性酸素の働きも抑える。