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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

カズレーザーと二階堂ふみしかり…芸人×女優の結婚はだいたい世間から歓迎される

公開日: 更新日:

 女性誌が全盛期だった頃、毎週のプラン会議でドラマの共演者から「〇〇と〇〇が熱愛」と提案する記者がいた。「共演中」という接点だけでそれ以上の話は出てこない。大半はボツになるが、話を膨らませて記事にすれば、書かれた女優からは「週刊誌は嘘ばかり書く」と声を限りに非難されたものだった。

 そんな昔のことを思い出すほど、共演をきっかけに交際→結婚に至る若手女優が増えている。今こそ改めて共演中の俳優のチェックも有効かもしれないが、近年は俳優に加え芸人まで対象は拡大している。

 芸人がタレント業にとどまらず、ドラマや情報番組まで進出する時代。女優もバラエティーに出演する時代。共演する機会が多くなったことが背景にある。

 振り返れば、芸人と女優の結婚のはしりは明石家さんま大竹しのぶだった。

 人気者と実力俳優のカップルに沸き、2人が暮らした都内の豪邸は観光名所になったほどだった。続いて“とんねるず”の木梨憲武と安田成美、石橋貴明鈴木保奈美のカップルが誕生。その後もジワジワと女優(タレント)と芸人の結婚は増えていった。

 なかでも、陣内智則と藤原紀香の結婚は世間を仰天させた。売り出し中のピン芸人と人気女優の組み合わせに「逆・玉の輿」と揶揄されたことが逆に関心を高めた。神戸で行われた披露宴を日本テレビ系列がゴールデンタイムに放送した。新郎新婦が関西出身だったこともあり、関西地区の視聴率は40%を超えた。陣内と藤原を機に女優と芸人の結婚は日常となり、山口もえが“爆笑問題”の田中裕二と、佐々木希は“アンジャッシュ”の渡部建と結婚。芸能メディアを賑わせた。

「芸人と女優の結婚は、ほのぼのした雰囲気が漂い、世間は歓迎ムードで受け入れてくれた。事務所も反対する理由がなかった」(芸能関係者)

 2019年には蒼井優が“南海キャンディーズ”の山里亮太との結婚を発表。ツーショット会見を開き、爆笑で沸かせた。そして、お盆休み前の10日、二階堂ふみ(30)が“メイプル超合金”のカズレーザー(41)との結婚を発表。カズの「顔が好き」と公言していたが、まさかの有言実行。バラエティー共演をきっかけにデートを重ねていたという。

「女優は自分にない才能を持つ人に関心が強い。監督や音楽家がいい例ですが、最近は豊富な知識とトーク力のある芸人に引かれる。自分にないお笑い界の人脈と出会えることも心を豊かにすると言われています」(芸能関係者)

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