ブーム広がる「かき氷」介護現場でも注目…“最後の晩餐”になる日も?

公開日: 更新日:

 昭和世代にかき氷といえば、ブルーハワイやイチゴ、メロンなどカラフルなシロップをかけて食べる氷菓子としておなじみだろう。平成、令和と時代は移り変わり、たくさんの果物や天然のソースをあしらった専門店が増える一方、昭和のかき氷器が復刻されるなど、かき氷ブームが広がっている。

  ◇  ◇  ◇

 いま、かき氷をめぐって熱い戦いが繰り広げられているのが、愛知県の西尾市と蒲郡市だ。

 歴史ある街並みで三河の小京都として知られる西尾市は抹茶が特産で、三河湾に面する蒲郡市は水産業はもちろん果物の生産も盛ん。そんな隣り合う2市にある合計55店のかき氷店が参加して「MIKAWAdeかき氷総選挙」が行われている。

 西尾の35店は多くが抹茶をメインに据えるのに対し、蒲郡の20店は特産のフルーツで勝負する。それぞれの特産を生かしたかき氷がズラリ。いずれも見て楽しく、食べてひんやりとおいしい。参加者は9月30日までこれらを食べ歩きながら酷暑をしのぎ、「これは」という店に投票。投票数、おいしさ、そして見た目の映え度の3部門に分けてそれぞれの順位を決める“夏の総選挙”だ。

 暑い街として知られる埼玉県熊谷市は、ご当地かき氷「雪くま」が夏の風物詩で、かき氷ファンのゴーラーが集まるかき氷の聖地。この夏は、乳製品などを扱う明治とタッグを組み、ヨーグルトを使用した独自の「雪くま」を提供している。

 アラフィフの昭和生まれにとってかき氷は削り出した氷にカラフルなシロップをかけただけのシンプルなもので、縁日なら300円ほどだった。シロップの青や赤などが舌に色濃く残って、友達同士見せあったものだ。

 そんな昔ながらのかき氷ももちろんあるが、専門店も出店ラッシュで1杯1000円超えは当たり前。氷のふわふわした食感とともに、ふんだんにフルーツが使われ、2000円台も珍しくない。高級スイーツといっても過言ではないが、町おこしにも一役買っているのがかき氷だ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大はヤンキースに未練タラタラ…「一途な200勝男」は復帰願望を周囲にこぼしていた

  2. 2

    阪神・才木浩人はドジャース入りで大谷と共闘の現実味…「佐々木朗希より上」の評価まで

  3. 3

    カムバック星野監督の“2カ月20kg”の無茶ぶりに「嫌です」なんて言えるはずもなく…

  4. 4

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  5. 5

    高市早苗氏は頼みの党員・党友支持に急ブレーキで決戦シナリオ破綻…陣営が迫られる「地獄の選択」

  1. 6

    不世出のストライカー釜本邦茂さんが草葉の陰から鹿島18歳FWの「代表入り」をアドバイス

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”都議に「免許不携帯」疑惑 日刊ゲンダイの直撃にブチ切れ!【動画あり】

  3. 8

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  4. 9

    そうだ、風邪をひけばいいんだ!減量に行き詰まった末、裸同然で極寒の庭へ飛び出した

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇