前田健さん44歳で急死…専門家は「脳と心臓の疾患」疑う
路上で倒れ緊急搬送されていた、お笑いタレント・前田健さん(44)が26日未明、亡くなった。前田さんは24日午後6時半ごろ、新宿3丁目のイタメシ屋で食事をし、約30分後に店を出た。直後に嘔吐して意識不明の重体に陥った。
店の関係者は、前田さんは店内でトマト海鮮パスタを食べただけでアルコール類は飲まなかったと証言している。前田さんは不整脈の持病があったという。
死因はまだ明らかにされていないが、どんな病気が考えられるのか。
「脳と心臓の疾患でしょう」とは医学博士の米山公啓氏だ。
「脳では脳出血や脳梗塞、くも膜下出血などが考えられます。いずれも嘔吐を伴うことが多く、血管が詰まったり破れたりします。心臓では心筋梗塞。不整脈になり、3分程度で脳に酸素が送られなくなる病気で、これも嘔吐を起こすケースが多い。このほか心臓近くの血管が破れる解離性大動脈瘤破裂の可能性も捨てきれません」
こうした病気の原因と考えられるのが高血圧症や高脂血症だ。高血圧は肥満によって症状が深刻化する。高脂血症も肥満が原因だが、遺伝的な要因も強いという。いずれも血圧降下剤や血を固まりにくくする薬を飲み続けることが重要だ。