「ザ・ガードマン」藤巻潤が語る 海外での“超過勤務”撮影

公開日: 更新日:

 田宮二郎が同期。本郷、川口浩に続くスターと嘱望され、看板女優の山本富士子にも可愛がられた。しかし、映画産業は次第に斜陽化。大映はテレビドラマに進出し、藤巻さんは「ザ・ガードマン」出演を機にアクション俳優として人気が定着した。

■海外ロケは「観光してるヒマなんてなかった」

 ちなみに、「ザ・ガードマン」は1965年から7年間続き、ロンドン、パリ、アムステルダム、スイスと当時ではまだ珍しかった海外ロケも多用した。

「海外に行くとだいたい2、3本の台本を渡され、いくつかの班に振り分けられて、同時進行で撮影するんです。おまけに班を掛け持ちが当たり前であって、ノンビリ観光してるヒマなんてなかった。おまけに自分はB級ライセンスを持ってたため、運転がヘタな女優の吹き替えをやらされ、アクションの振り付けも頼まれてね。宇津井健さんに“藤巻クン、それだけやれば、けっこうもらってるんだろう”と冗談っぽく言われましたけど、超過勤務手当はつきませんでした、ハハハ」

 13年前に愛妻をがんで亡くした。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」