“合併しない宣言”で有名に 前矢祭町長・根本良一さんは今

公開日: 更新日:

 平成の大合併に従わず単独自治を貫き、プライバシー保護のため住民基本台帳ネットワークシステムへの不参加を表明。さらに自らの給料をバッサリ削減する行政改革で勇名を馳せた首長が福島県にいた。矢祭町の前町長・根本良一さん(78)だ。退職したのは07年。あれから9年、今どうしているのか。

■退職後もさまざまな相談が持ち込まれる

 東京からクルマでおよそ3時間半。矢祭町は阿武隈山地に囲まれた福島県の南端、袋田の滝で知られる茨城・大子町と背中合わせに位置する。

 根本前町長が出迎えてくれたのは、町役場から西へ500メートルほど離れた、日帰り湯とホテルを併設した天然温泉施設「ユーパル矢祭」だ。

「お風呂はアルカリ性単純泉の源泉掛け流しで、やけどや切り傷、疲労回復によく効くんです」

 誇らしげに語る根本さんの名刺には「株式会社根本家具店 代表取締役社長」の肩書。

「この家具店がウチの家業なんですよ。今は公職は一切してません。家具店は1933年に矢祭町に創業した総桐タンスの製造販売会社でして、業務拡張のため78年に大子町に本社を移転しました。ショールームを兼ねた現本社は、大子町役場のそばの元ボウリング場だった建物を改装して使用しています」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解