“合併しない宣言”で有名に 前矢祭町長・根本良一さんは今

公開日: 更新日:

 その根本さんを一躍、時の人にしたのが、小泉政権によって平成の大合併が進められていた01年の“合併しない宣言”だ。

「矢祭町は、インフラ整備をほぼ終えてましたから、未整備の自治体と組まされたんじゃデメリットしかありません。しかも場所柄、近隣のどこと合併しても中心にはなれない。つまり、過疎化に拍車がかかるだけです。それで小さくても自立した町づくりを目指そうと思ったんです」

 政府からの補助金がなくても町政を運営できるよう、大胆な行政改革を実行した。

「まず私を含めた4人の特別職の給料をカットしました。私の場合、年間報酬は1133万円でしたが、約300万円ダウン。議員は18人の定員を10人に削減して、議会がある時だけ1日3万円の日当制に変えました。また、職員は給与に手を突っ込まない代わりに、半分以下を目標に随時減らしていきました」

 住民サービスが低下しないよう、出勤時間をフレックス制にして業務時間を延長。また職員宅を臨時窓口とすることによって、365日無休で対応できるようにした。そして02年、プライバシー漏洩の恐れがあるとして住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)に役場のパソコンを接続しないことを決め、またまた論議を呼んだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々