大河と史実の違いは 「本当の真田丸」を歴史学者に聞いた

公開日: 更新日:

 一体、どこが違うのか。改めて見てみよう。

■秀吉と信繁の関係は?  

「信繁が人質として大坂城にいたのは本当ですが、彼は馬廻衆。秀吉のそばにいて、しかも可愛がられたとは考えにくい」

■茶々と信繁は親しかった?

「側室は普通なら臣下の目に触れることはありませんから、せいぜい顔を知っている程度でしょう」

■信繁が頼んだから、信幸は伊豆守に? 

「最初、秀吉は信繁だけに官位を授けるつもりだったと描かれましたが、同時に従五位下を叙任されたのが史実。信繁が兄思いで、秀吉に頼んだから信幸が伊豆守になったわけではありません」

■家康は信繁を恐れていた?

「昌幸の死後、信繁は秀頼の依頼により大坂城に入ります。この話を聞いた家康は震えたという逸話が残っていますが、史実では昌幸でなく信繁であったことに安堵しています」

 信繁は地方豪族の息子で、しかも次男。史料に残らない存在だったからこそ、イケメンで家族愛にあふれた信繁像が誕生したといえそうだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗