ルーツは“男子会” スペシャリストが語る「合コン」の歴史
今宵も日本のあちこちで、出会いを求める男女が開催している「コンパ(合コン)」。最近は、彼女や彼を見つけたい若者に限らず、「バツイチだけ」「既婚者オンリー」なんてのもある。いくつになっても、どんな状況にあっても、「新たな異性と知り合いたい」という欲求は衰えないものだが、その歴史を知っていれば、今夜のコンパも盛り上がるはず。日本合コン協会会長の絵音氏に聞いた。
■ルーツは男子会
コンパの名前が生まれたのは明治時代。旧制高校の学生が、カンパニー(集まり)の隠語でコンパという言葉を作ったのがきっかけだという。むろん和製英語である。
「1911年4月15日発行の文芸雑誌『冒険世界増刊号』に、寮学生らの《『オイ、コンパをやらんか』突然声は其処から起つた。》といった会話が掲載されています。また、1926年刊行当時の世相を描いた『明治大正見聞史』にも、明治時代の学生生活について《常にコンパニーということをした》などと記述されています。ただ、当時はパンや菓子を持ち寄って語らう会のようでした」