すべて過剰…新海誠監督が語った「君の名は。」製作秘話

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 今年ナンバーワンヒットメーカーのナマの声が聞けるとあって、会場は満員御礼、熱気ムンムンだった。大ヒット中のアニメ映画「君の名は。」を手がけた新海誠監督(43)が、音楽を担当したRADWIMPSのボーカル野田洋次郎(31)とともに開催中の「第29回東京国際映画祭」のトークイベントに登場。穏やかな口ぶりながら製作秘話を明かし、観客を大いに沸かせたのだった。

 たとえば、映画の題名は「洋次郎さんの言葉(歌詞)の中にタイトルになりそうな言葉があるんじゃないかと思っていた」と、まさかの“他人任せ”だったと告白。もっとも、「観客がぞわっと鳥肌が立つような作品が作りたかった。どう(物語を)組み立てるのかより、どう感じてもらえるか」「すべてが過剰。情報も美しさも観客が受け止めきれないぐらい過剰な作品が作りたかった」とも。

「大きな奇跡が起こるような映画が作りたかった。現実がハード過ぎるので、当初から願いがかなうハッピーエンドの作品が作りたかったんです」

 そんな新海監督の思いが、多くの観客の心にマッチしたのだろう。客足は絶好調で、23日現在の興行収入は164億円超。邦画の歴代興行収入トップ5入りを果たし、4位の「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(173・5億円)も射程範囲だ。見た目は秋葉原にいそうなフツーのアンちゃんだが、中身は情熱と才能が迸っている。

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