満島真之介ら出演 「STAR SAND」は“戦メリ”を超えるか
故・大島渚監督の代表作「戦場のメリークリスマス」(83年)の“姉妹映画”が今夏、公開となる。日豪合作の「STAR SAND―星砂物語―」(6月21日沖縄先行上映、8月4日から全国順次公開)だ。
「戦メリ」で助監督を務めたロジャー・パルバース氏(72)の著書「星砂物語」(講談社刊)が原作で、小説の生みの親自らがメガホンを取った。ロジャー氏は作家、劇作家、演出家、翻訳家といった多彩な「顔」を持つが、今作が映画監督デビュー。
10日に日本外国特派員協会で行われた会見では、「実は1990年代に一度、いい話があったんですが、バブルがはじけて頓挫した」と笑いを交え、古希を迎えて初メガホンに至った経緯を語ったのだった。
物語は、第2次世界大戦末期の沖縄の小島を舞台に、日米の脱走兵と16歳の少女を描いたもので、平成生まれの若手が主要キャストを担った。難しい役どころだが、「彼女じゃないと映画が成り立たなかった」とゾッコンの様子で語ったのは、主人公を演じた織田梨沙(21)のこと。同じく「接触するチャンスを虎視眈々と狙っていた」と明かし、熱烈なラブコールを送ったという満島真之介(27)も出席。3人揃って笑顔を見せ、作品への手応えを感じさせていた。