ゴールデン街は世界遺産 ドリアン助川さんが見た人生模様

公開日: 更新日:

 酒を飲み始めたのは10代。愛知県で有数の進学校に通っていて、二日酔いで定期試験を受けたことがありました。それが先生に見つかったのは一緒に飲んだ友だちが教室の窓からゲェーゲェー吐いたからです。

 先生が「おまえ! 飲んだな? 何を飲んだ?」とスゴイけんまくで怒鳴り始めて、仕方なく「ビールとウイスキーです」と正直に答えたら、「チャンポンはやめとけ!」って(笑い)。そしてある日、国語の先生が「おまえら、東京に行ったらここで飲め!」と言って黒板に書いてくれたのが「新宿ゴールデン街」。

 大学は東京です。忘れもしない82年春。ゴールデン街がどこにあるのかわからなくて、新宿三丁目の交番で聞いてやっと見つけました。その頃はぼったくりバーがいっぱいあったし、路地に椅子を出して店の外で飲んでいる客もいっぱい。学生になったばかりでまだ19歳、友だちと2人だったけど、最初は怖くてどの店にも入れなかった。近所の本屋の店主に「ゴールデン街で飲みたいのだけど、お店を紹介してくれないか」と聞いてやっと初めて入ったのが「安愚楽」という店。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」