著者のコラム一覧
吉川圭三映像プロデューサー

1957年、東京都生まれ。82年日本テレビ入局。「世界まる見え!テレビ特捜部」「恋のから騒ぎ」「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」などを手掛ける。現在、ドワンゴのエグゼクティブプロデューサー、早稲田大学表現工学科講師を務める。著書に「たけし、さんま、所の『すごい』仕事現場」(小学館)、「全力でアナウンサーしています。」(文藝春秋)がある。

水道橋博士<後編>硬派からバカまで…“師匠”譲りの振り幅

公開日: 更新日:

 水道橋博士には恩がある。

「日本のテレビの歴史って面白くて秘かに先輩にインタビューしたりして調べてるんだけど、どこかで発表できませんかね?」

「それ僕のやっている『メルマ旬報』でやりましょう」

 こうして私のメルマガ連載吉川圭三の『メディア都市伝説』」が始まり、博士がツイッターで呟いてくれたおかげで、新書を発刊するまでになった。それが「たけし、さんま、所の『すごい』仕事現場」(小学館刊)である。所ジョージさんには「読んだよ~面白かった」との言葉を頂き、この本のフィクサーである博士は、「ほら、こういうことがあるんだよね~。でもああいうことは記録しておかないとね。良かった。良かった」と喜んでくれた。

 博士と最初にプライベートで食事をした時の印象は「この人怒らせたらきっと怖い。しかも、公平に見て自己に正当性がある時しか怒らないだろうな」だった。記憶力も抜群、喧嘩の作法も知っている……そこは師匠譲りなのだろうか。大阪の生放送番組中にスタジオから出てしまったり、ノンフィクションライターの佐野眞一氏を闇に葬り去った橋下徹と一歩も引かずに武闘を演じたり、「笑っていいとも!」にゲスト出演したリリー・フランキーに高級ダッチワイフを持たせてスタジオを凍りつかせたり、硬派からバカまで振り幅がものすごい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ