「メジャーという感覚に慣れないのは大学時代に培われた」

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 早稲田で演劇といえば、古くは森繁久弥、同年齢では堺雅人が所属していた早稲田大学演劇研究会が有名だ。

「かたや当時のエンクラは弱小サークルで、名門の“劇研”をドロップアウトした人たちがつくったっていう先達の負い目もどこかに抱えていたりする。いつまで経ってもメジャーという感覚に慣れないのも大学時代に培われたのかもしれません」

 98年の大学卒業と同時に、劇団「innerchild(インナーチャイルド)」を旗揚げ。いち早く舞台に映像投影を組み込み、プロジェクションマッピングのような演出が売りの新進気鋭の劇団ではあったが、時間とカネを大量に消費する劇団運営は厳しく、活動は休止。現在もバイトで家計を支える生活を送っている。 (つづく)

▽こて・しんや 1973年神奈川県生まれ。44歳。早大在学中は「早稲田大学演劇倶楽部」に籍を置き、「カムカムミニキーナ」「NYLON100℃」「劇団☆新感線」「NODA・MAP」等の舞台にも出演。98年、劇団「innerchild」を旗揚げ。作・演出も兼ねる。主演映画「不灯港」(2009年)は海外の映画祭で軒並み高い評価を得る。ドラマ「コンフィデンスマンJP」(18年)の五十嵐役で注目を浴び、赤丸急上昇中。

【連載】“味変”俳優 小手伸也を徹底解剖する

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