実体験から薬物問題を映画化 俳優・内谷正文の型破り人生

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 映画では薬物依存症で妄想に怯える弟の姿がリアルに迫ってくる。

「弟は今は更生し、結婚して子どももいます。彼が更生できた茨城ダルク(社会復帰を目指すための民間のリハビリ施設)のことも知ってほしいんです。実際に更生できるのは100人に1人といわれ、弟のケースは奇跡のようなものです」

 劇中で村田雄浩が演じる茨城ダルクの岩井喜代仁代表は元ヤクザの薬物患者。国や行政とは一線を画した独自の支援活動を行っている。

「正直言って私も元の依存に引き戻される不安はあります。でも、そのブレーキとなっているのが一人体験劇であり、映画なんです。この作品が苦しんでいる人の社会復帰の一助になればいいと思っています」
演劇ジャーナリスト・山田勝仁)

■11月10~16日は吉祥寺ココマルシアター。16、17日にはニューヨークで開催される「Nippon America Discovery Film Festival」で上映。

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