“怖いもの見たさ”を刺激「ヴェノム」大ヒットのウラの戦略

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 原作のアメコミでは、「ヴェノム」はスパイダーマンの宿敵として登場。米国内では、同じマーベルコミックのヴィラン(悪役)として、映画「アベンジャーズ」シリーズにおける最強の敵「サノス」に匹敵するほどの人気を誇る。だが今回の映画「ヴェノム」には、スパイダーマンはもとより他のマーベルヒーローも一切登場しない。

「背景には複雑な権利問題があります。実はマーベル社が自社製作するアイアンマンやハルクといったヒーローと、ソニーが映画化権を持つスパイダーマンは今でこそ『アベンジャーズ』として共演していますが、その契約期限は来年で終わり。そこでソニーは独自にソニーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター(SUMC)なる新ユニバースをぶちあげ、その第1弾にヴェノムを位置づけたのです。これにはスパイダーマンに頼らず、ヴェノムを全世界的キャラクターに育てたい彼らの戦略と強い意志が感じられます」(前出の前田氏)

 北米のみならず、それほど知名度が高くない日本市場で成功したのだから人気は本物だろう。アメコミ映画の横綱「アベンジャーズ」に匹敵する新シリーズ誕生で、今後の洋画シーンもさらに盛り上がりそうだ。

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