吉本NSC名物講師に聞いた “芸人の卵”に教える唯一のルール

公開日: 更新日:


 NSCではどんな授業をしているのか。

「私の授業は初回に、NSCに来ていることを幸せに思う、きちんと挨拶をするなど本多版の『芸人としての心構え20』という基本を伝えて、あとはネタ見せです。セオリーにとらわれずに好きなことをやりなさいと言っています。だから一番粗削りで下手くそな時を見ているとも言えますね。個性の芽を摘みたくないんです。一見、意味のわからないネタでも、彼らには彼らの理屈がある。野性爆弾や天竺鼠はその最たるものでしたね。ナイナイは最初ボケとツッコミが逆だったんで私が『逆やろ』と言って代えたこともありました」

 ただ、ひとつだけルールがある。

「人を“さらし者にして笑う”ことは、人としてやめておこう、ということだけは指導します。お客さんが一生に1回しか見ないかもしれない生の舞台。そのとき面白かったと言ってもらいたいですから。スーパーマラドーナがツッコむ時に『殺すぞ』を使っていたのですが、関西人でもあまりに表現がキツいので『しばくぞ』に変えてと言いました」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾