37歳でNFLチアリーダーに初挑戦 元女性教諭に決意を聞いた
「夢をかなえるのに、遅すぎるなんてことはない」
35歳の時に入団テストを受け、メジャーリーガーになったジム・モリス氏(55)の言葉だ。モリス氏は高校教師という安定した職をなげうっての挑戦だった。
日本でも“オールド・ルーキー”を目指す女性がいる。全米スポーツの最高峰、NFLのチアリーダーのトライアウトに37歳で初挑戦する藤田真実さんだ(Xリーグ・エレコム神戸チアリーダーズ所属)。
早稲田大学第一文学部卒の才媛で、学生時代は早大応援部チアリーダーズの一員としても活躍。その後、地元の大阪に戻って小学校の先生として働いてきたが、昨年退職してしまった。
どこかジム・モリス氏の経歴ともかぶるが、なぜ37歳で挑戦する気になったのか、藤田さんに聞いてみた――。
「子供が好きで、教諭という職業にもやりがいを感じていました。ただ、どこかで自分が人生から逃げているような気がしていました。学生時代、サンフランシスコ・49ersで活躍する安田愛さんらの姿に憧れ、自分もあの舞台に立ってみたいと思っていた。ただ、当時は『自分にはその実力がない』『どうせ私には受かりっこない』と挑戦する前から逃げてしまっていたのです」