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小田桐誠立教大学・武蔵大学非常勤講師

1953年青森県生まれ。出版社勤務を経て79年から著述業に専念。著書に「ドキュメント生協」「消えたお妃候補たち」「PTA改造講座」「テレビのからくり」「NHKはなぜ金持ちなのか?」など。07年9月から15年3月までBPO「放送と青少年に関する委員会」委員を務める。

場数踏んできたのに…渡辺宜嗣アナ「令和」報道でのお粗末

公開日: 更新日:

診断結果は…【不可】

 いつもは前振りを手短に読み上げる。時に現場の記者やコメンテーターとやりとりをする。それ以外は、「はい」「そうですね」と受けるなど、シンプルな進行が目立つテレビ朝日系「スーパーJチャンネル」のMC渡辺宜嗣(64)だが、その日に限って冗舌で声を弾ませ、笑顔もこぼれた。

 1日の新元号報道。号外を配布する新聞関係者の映像に次いで「新元号は街中で話題になっているようです」と渡辺の振りを受け、街頭インタビューが流れた。「令和」と書いて「のりかず」と読む鎌倉市小町通り商店街会長の高橋令和さんに「のりかずと読んでくれる人が少ない?」「どんな時代になって欲しいですか」とやりとりする。新元号のゴム印の注文が殺到中という業者の声を受け「(平成は)あと1カ月続きます」と渡辺。

 裏の日本テレビ系は池上彰の解説で海外の報道を含めて掘り下げているのに、「Jチャン」では決定までのプロセス、天皇陛下や皇太子さまにどう伝えられたかなどが続く。新元号を選ぶ閣議では盗聴器が仕掛けられていないか植木鉢まで調べたそうだが、渡辺には、事前に漏れるとどんな不都合があるのか、記者に聞いて欲しかった。

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