初の国書しかも万葉集…「令和」フィーバーは戦前そっくり

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「我が国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書」――。安倍首相は新元号「令和」の典拠となった万葉集について、こう胸を張った。元号の典拠が「初の国書」だったことを強調していたが、実は、戦前にも似たようなことが起きている。皇子の名前の典拠に「初の国書」として万葉集が採用され、メディアが大フィーバーしていたのだ。

 万葉集が名付けの典拠だったのは、昭和天皇の7人目の皇子、1939年3月2日生まれの清宮(すがのみや)貴子内親王(現在の島津貴子氏)だ。国立国会図書館に記録が残る「東京朝日新聞」「東京日日新聞」「読売新聞」をチェックすると、同年3月9日付の各紙に礼賛記事が掲載されている。

「初めて萬葉集から」(東京日日)、「御ゆかしき御命名 萬葉から御選定」(東京朝日)、「特に萬葉から 聖慮畏し異例の出典」(読売)との見出しが躍る紙面からは、万葉集が出典となったことに世の中が狂騒する様子がうかがえる。

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