由紀さおり
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由紀さおり歌手

1948年、群馬県桐生市生まれ。3歳で横浜へ。ひばり児童合唱団出身。洗足学園短期大学英文科卒。1969年、「夜明けのスキャット」が大ヒット。紅白歌合戦に10年連続出場。実姉の安田祥子とも童謡コンサートを続け、2011年に発売したピンク・マルティーニとのコラボレーションアルバム「1969」が世界的大ヒットを記録した。

父親が大反対した一回り年上のCMディレクターとの結婚

公開日: 更新日:

 短大卒業の20歳の時に「夜明けのスキャット」がヒットし、結婚が同じタイミングでした。とっても複雑な気持ちでしたね。相手はコマーシャルソングをたくさん作っていたディレクターの大森昭男さんです。私が中学3年生の時から知っている方でした。昨年3月に亡くなられましたが、当時はCMディレクターとして活躍する有名な方でした。

 その後、「君のひとみは10000ボルト」とか「熱き心に」「ウイスキーが、お好きでしょ」といったCMを世に出した方です。

 プロポーズされたのは高校3年の時。大森さんは1回り年上で、その時は30歳でした。だからすごく大人だったわ。その時の私はデビュー曲の「ヒッチハイク娘」が売れなくて落ち込んでたでしょ。レコード歌手になるのも諦めて。

 そんな時に同じように音楽を目指していたお姉ちゃんと私と、母まで一緒にジルベール・ベコーとかポール・モーリアのコンサート、バレエとかいろんな芸術鑑賞に連れていってくれました。私を触発して、やる気を起こさせようとしたのね。

 でも、当然だけど、父親が結婚には大反対したの。「兄も姉もまだなのに、なんで一番下のおまえからいくんだ」って。それで短大卒業するまでは結婚は許さないっていうことになったんです。

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