9年ぶり1人23役の代表作に挑む 春風ひとみに意気込み聞く

公開日: 更新日:

 元宝塚の春風ひとみが9年ぶりに代表作に挑戦する。1993年に初演され2010年まで17年間で323回上演された一人ミュージカル「壁の中の妖精」(5月9~12日、池袋・東京芸術劇場・シアターウエスト)がそれ。

 スペイン市民戦争後、フランコ独裁政権の迫害を逃れるために30年間、自宅の壁の中に隠れて暮らした理髪店店主の実話をもとにしたもの。春風は夫、妻、娘、兵士など1人で23役を演じる。

「宝塚を退団した後、プロデューサーの木山潔さんの木山事務所に入って初めての本格的な一人芝居でしたから思い出が詰まった作品です。脚本が遅れ、毎日少しずつ届く台本を夜中の2時すぎまで木山さんが稽古場に残って一緒にセリフ合わせをしてくださったり、地方公演の時に調子に乗って“客いじり”をしたら『そんな下品な芝居はするな!』と烈火のごとく怒られたり……(笑い)」

 この舞台で作・演出の福田善之と共に紀伊國屋演劇賞を受賞した。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー