著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

結婚でも…オードリー春日の怪物じみた「普通」のこだわり

公開日: 更新日:

 だが、番組では意外な事実が発覚する。それは、彼らが付き合っていたのが11年前、つまりオードリーが「M―1グランプリ」(テレビ朝日)で準優勝し、大ブレークする前からだということだ。その事実はなんと相方の若林ですら知らなかった。

 ただ、コンビ間で私生活を秘密にすることは決して珍しくない。本当に驚きなのは、ブレーク直後の09年2月、春日の住む「むつみ荘」から出てくるツーショットを撮られた相手が実はクミさんだったことだ。

 春日はその報道に対する会見で、彼女を守るためにもう連絡が来ないと嘘をついた。「彼女になるかならないかという時期のところで、もうそろそろ春日の方から言おうかなと思ったところで、撮られてしまった」からだと。つまり「狙っている」状態だったと表現したのだ。

 そして5年後、再び彼女について話すとき、その“設定”のまま、「狙っているオンナ」という表現を使い続けたのだ。ただのギャグを超えた春日の変わらなさ、変えなさへの徹底的なこだわりはもはや怪物じみている。彼の言う「普通の日」の「普通」は、きっと彼の異常な日々の中で、常人では計り知れない変態的なこだわりからできているのだろう。

 しかし、プロポーズの10日前に別の女性をむつみ荘に連れ込んでいたと報じられるというオチがついてしまった。この時の事務所のコメントがまた、さえていた。

「とんだ大バカ変態野郎ですね」(講談社「FRIDAY」19年4月26日号)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ