「小さんのお供してたんで女関係まで全部知ってるからな」

公開日: 更新日:

 馬風が入門した1956年当時、5代目小さん門下には小せん、さん助(共に先代)、つばめ、そして談志(当時は小ゑん)がいた。

「志ん朝(当時は古今亭朝太)が同期でね。楽屋で師匠連に挨拶すると態度が違うんだ。志ん朝には『志ん生師匠の息子さんだってね。がんばんなさいよ』で、俺が床屋のせがれだと言うと、『親不孝だね』だよ。小さんのおかみさんによく言われたな。『朝太に負けるんじゃないよ』って。おかみさんはいい人だった。ただ、新築したばかりの家だから掃除が大変。ちょっとでも手を抜くと、『小光、廊下が汚れてるよ』と怒られる。そのたびにから拭きしてワックスかけたもんだ」

 小光はよく働き、小さんの長男の面倒も見た。

「小学校3年生で、夜中に小便に起きる。寝ぼけてるから俺が便所へ連れてって、おちんちんを出してやって指でつまんで小便させる。それが今の小さん(6代目)だよ。あの野郎、さんざん面倒かけやがったから、小さんを継いでも尊敬できねえんだ」

 6代目もとんだ弱みを握られたものである。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず